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美術作品

田中恭吉 Tanaka Kyokichi

田中恭吉

明治43年<1910>-大正4年<1915> 和歌山県出身
版画家。白馬会原町洋画研究所を経て東京美術学校に入学。しかし当時は不治の病であった肺結核を発病してしまいます。1914年、療養のため帰郷した和歌山から文通を重ねながら恩地孝四郎藤森静雄ととも に雑誌『月映』を刊行。翌年病床にて萩原朔太郎の詩集『月に吠える』のための画稿を描きますが完成することはなく、23歳という若さでこの世を去りました。発病以降は、自らの死への不安やおそれ、生への渇望、それに伴う性的衝動を根源に木版画やペン画、詩歌などを制作。ムンクなどからの影響を感じる表現主義的なタッチで、苦しみさえも作品として昇華せざるをえない悲痛な切実さが感じられます。

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萩原朔太郎「詩集 月に吠える」
オススメ

萩原朔太郎「詩集 月に吠える」

1冊 
大正6年(1917)
¥450,000