- 商品番号
- 67012
- 絵師
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国芳
- 作品
- 流行三ツびやうし
- 技法
- 木版
- 状態
- 摺良 トリミング 裏打 少ヤケ 中央部上下にかけて切レ(補修)
- サイズ
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大判 *浮世絵の判型について
- 枚数・点数
- 1枚
- 制作年
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弘化4年(1847)
- 備考・解説
- 弘化4年(1847)正月に河原崎座で演じられた「とてつる拳」が大評判となり、それにともない江戸に巻き起こった拳遊びのブームに関連した浮世絵が多く刊行された。国芳だけで約60種も確認されたというが、本図もそのうちの一つ。着物姿のガマガエルと狐と虎が狐拳のポーズ(蛙が猟師、狐が庄屋、虎が狐)をとる姿が描かれ、背後の障子には「酒は拳酒、色品には、蛙一ひょこ三ひょこひょこ・・・」というとてつる拳の唄が記され、その振りが影絵で表されている。3匹の動物には、虫拳(蛙・蛇・蛞蝓)、狐拳(狐・庄屋・猟師)、虎拳(虎・和藤内・婆様)を意味しており、その顔は「とてつる拳」を演じた役者に似せて描かれる。役者をそのまま描かないのは天保の改革の余波の為と考えられている。ガマガエルが四代目中村歌右衛門、狐が六代目松本幸四郎、虎が二代目市川九蔵。
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