作品詳細
- 商品番号
- 41265
- 絵師
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芳年
Yoshitoshi
- 作品
- 郵便報知新聞 第589号
Hochi Newspaper No.589
- 技法
- 木版
- 状態
- 摺良 トリミング 少虫穴 補修 端傷ミ
- サイズ
- 大判
- 制作年
-
明治8年(1875)
- 備考・解説
- 『郵便報知新聞』:明治期に発行され、現在の週刊誌的役割を担った一般大衆向けの新聞。芳年の画風が映える猟奇的な内容のものも多く見られる。
本郷春木町なる経師屋安次郎ハ養女しんに
同職喜三郎といへる者を聟にとり老行末を
楽ミしが此喜三郎ハ生得慳貪にして常に舅
姑の意に忤ひ妻しんとも朝夕喧嘩のミし
けれバ拠なく十円の手切金を遺し荷
物残らず引わたして其家を出せしに喜三良
ハ未煉にもしん女に執心をのこし二月十二日の
夜其家の寝静を窺ひ忍び入て用意の
九寸五分を以て仰向に臥(たるしんが口中)
より領へグサと刺透せしかバ阿と下声
叫びもあへず其侭息ハ絶たるが此物音
に目醒る老父起さまに曲者と引組で
押伏せたる間に妻も声揚呼ハりしかバ
巡査も速に駈来り早くも縄をかけたり
ける
真恵郎浜栗記
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