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2013.10.04up!
展覧会・イベント

「印象派を超えて – 点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」(国立新美術館)

昨晩、国立新美術館で本日から公開されている「クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に 印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで展の内覧会へ行ってきました。

「印象派を超えて - 点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」(国立新美術館)

 

 

18:30開始だったので、黒川紀章さんの設計で有名な美術館がライトアップされていて圧巻です。
普段あまり入ることのない夜の美術館ということも相まってワクワクします。

国立新美術館

国立新美術館

 

会場には既に大勢の人が!少し間をおいてから中へ。

「印象派を超えて - 点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」館内
会場に入ると、まずはクロード・モネやアルフレッド・シスレー、カミーユ・ピサロと印象派の絵画が並びます。
このあたりは印象派展といった感じですが、その先からいよいよ分割主義の作品です。

“分割主義”という言葉はあまり聞き慣れないですが、原色または原色に近い色を隣合わせることで、絵の具の混色を避けた手法を指します。
補色同士(例えば赤と緑など)が隣合うと鮮やかさが増すというわけです。
色を混ぜれば混ぜるほど、暗灰色になることは、絵を描く人であれば誰もが痛感することではないでしょうか。
私自身も、思った色が出せずに暗灰色を何度も作りました・・・。

懐かしさに浸りつつ見ていくと、ジョルジュ・スーラの「マフをはめた婦人」というデッサンがあります(下の写真中央のポストカードの作品です)。
紙の凸部分にのみコンテ・クレヨンをのせることで、凹部分は紙がそのままの状態で残り、光を感じさせます。
この作品は、とてもスーラらしさが出ていて好きです。

今回の展覧会は「クレラー=ミュラー美術館」所蔵のものが中心のため、ゴッホをはじめ、ジョルジュ・スーラたちに影響を受けたオランダの分割主義の画家たちの作品が多数出品されていてなかなかお目にかかれないとのことです。

最後の展示室にはピート・モンドリアンの作品があります。
モンドリアンもフランスの点描主義に影響を受けたそうです。「赤と黄と青のあるコンポジション」という作品が一番最後に展示されていますが、色の三原色(赤・青・黄)を象徴しているようで素敵な締めくくりです。

ちなみに三原色は互いに補色関係にあり、例えば赤と青を混ぜると黄色の補色の紫になります。
別のパターンで混ぜても補色になるのです。驚きですよね。

「印象派を超えて - 点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで」図録・ポストカード

 

帰り道に東京ミッドタウンの中を通ると、ひよこ(※本物ではありません)でできたオブジェに出会いました。
バレリーナでしょうか?ひよこの湖?ちゃんと人物の表情も出ていますね!

芸術の秋ですね~。

 

written by  K.N