0

美術作品

黒崎彰 Kurosaki Akira

黒崎彰

昭和12年<1937>-令和元年<2019> 満州大連市出身
日本現代版画を代表する木版画の巨匠。1962年京都工芸繊維大学工芸学部意匠工芸学科を卒業し、当初は油彩を中心に描きましたが、浮世絵に魅せられて1965年頃から木版による創作を開始。伝統的な技法を基盤に現代的表現を加味し、明快で躍動感に満ちたフォルムと濃厚かつ優美な色彩で構成される作風で注目されました。黒を基調とした画面に、鮮烈な赤を対比し、緑・黄・青などを駆使した巧みな色面構成によって奥行きを付加するその作品は、鑑賞者に困惑と不安を投げかけながらも、作家の明確な意図を直截に訴えかけてきます。”黒”と”赤”は、幕末の浮世絵師・歌川国芳月岡芳年らが描いた世界を継承したものであり、”黒”は夜の闇と「死の不安」を、”赤”は血と「人間の苦悩」を最も有弁に語る象徴として捉えられ、技法上と精神性の両面において、浮世絵版画の伝統を現代に蘇らせたことが国際的な評価を決定付けました。京都精華大学教授、日本版画協会理事を歴任。
1967年 国画会展新人賞
1970年 シェル美術賞展 3席。東京国際版画ビエンナーレ 文部大臣賞
1972年 フィレンツェ国際版画ビエンナーレ 金賞
1974年 クラコウ国際版画ビエンナーレ 4席
1979年 東京ビデオフェスティバル 佳作賞
1981年 ソウル国際版画ビエンナーレ 大賞。国際ミニアチュール版画ビエンナーレ 優秀賞
1982年 ノルウェー国際版画ビエンナーレ 審査委員賞
1983年 バルナ国際版画ビエンナーレ 1席
1983年 現代の巨匠・世界版画賞展 サンフランシスコ近代美術館世界版画賞
1988年 国際版画ビエンナーレ 国際審査員
1989年 バラトババン国際版画ビエンナーレ 特別賞
1990年 バンスカ国際木版画ビエンナーレ 名誉賞
1993年 日本 紙アカデミー賞
1993年 エジプト国際版画トリエンナーレ 金賞
1994年 京都美術文化賞
1994年 ソウル国際版画ビエンナーレ 国際審査員
1997年 ポートランド美術館国際版画展 買上賞
1999年 京都府文化賞・文化功労賞
2000年 紫綬褒章
2008年 瑞宝中綬章

新着順  |  価格の安い順  |  価格の高い順  ]
在庫有のみ  |  すべて  ]