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世界のブックデザイン2017-18(印刷博物館)

先週末に印刷博物館で開催されている「世界のブックデザイン2017-18」展を見てきました(*^o^)

世界のブックデザイン2017-18

【概要】※本展解説より
毎年3月のライプツィヒ・ブックフェアで公開された「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書とともに、日本、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、カナダ、中国の7つのコンクールで入賞した、優れた書籍約200点を展示します。
2018年の「世界で最も美しい本コンクール」には33の国と地域から約600点が応募され、金の活字賞はスイスの本が受賞しました。これら各国コンクールの受賞作は、実際にお手にとってご覧いただけますので、各国のブックデザインおよび造本技術の水準を実感していただけます。P&Pギャラリーで、「世界で最も美しい本コンクール」受賞図書の紹介を始めて今年で11年目になります。これまでの上位賞受賞図書を中心に、10回分のコンクールを振り返ります。

色々な国の優れたデザインの本が解説付きで手にとって見ることのできるので、すごく面白かったです!
どの本も凝っていて素晴らしいのですが、個人的に気になった本をご紹介させていただきます(*^ェ^*)

『中世ふしぎ絵巻』文:西山 克 画:北村さゆり(ウェッジ/2017年)
横長の絵巻物が縦長のB5判に収められた秀逸な造本でした。横長の変形版は本棚に収めにくいのが悩みどころですが、その点を見事に解消されてますね!手にとってビックリしました!!

『リブシェ・ニクロヴァー』(2012年)
チェコの女性デザイナー、リブシェ・ニクロヴァー(1934-1981)のとってもかわいいビニールトイたちの作品集。表紙も中身も背表紙までもレトロポップな可愛い本でした(´∀`)

『The Ghost Box』(2017年/Hingston&Olsen Publishing)
カナダの小さな出版社の本。黒を基調とした箱の中に、11人の作家の短編がそれぞれ独立した薄い小さな冊子で収められています。短編を一冊にまとめず、独立している感じがとても素敵だと思いました。短編集の中の一話が特別なものになる事って多いですよね♪

『The Sheep and the Goats』R.J. Kern(2018年/Kehrer Verlag)
ヒツジとヤギの写真集。頭からめくるのではなく、真ん中で開いて、左をめくっていくとヒツジの、右をめくっていくとヤギの写真集となっているユニークな構成の本です。

『NEW HORIZONS』(2014年/The Eriskay Connection)
オランダの写真家Bruno van den Elshout写真集。辞書のような箱の中に収められているのは、表紙も背もない212頁、重さ3.5kgの白い紙の塊のような本。中身も水平線の写真のみで、一切文字がなく、極限まで削ぎ落とされたシンプルで澄みきった美しさが感じられました(*゚∀゚)

電子書籍が増えつつある中で、モノとしての本の可能性を感じさせてもらえる素晴らしい展覧会ヽ(`Д´)ノ
こちらの展示だけなら無料で見ることができますので、是非ご覧になってみてください!

written by Teru

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印刷博物館
世界のブックデザイン2017-18(→公式ページ

会期:2018年12月15日(土)~ 2019年3月31日(日)
開館時間:10:00~18:00 休館日:毎週月曜日
〒112-8531 東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル
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