現代の浮世絵師 弦屋光溪の新作

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 龍

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 龍

木版 自画・刻・摺 限定30部 サイン
41.5×32.5cm 雁皮紙(高知県産)
35,000円(税込)

*第一作をお買い上げの方には作品を収めるタトウが付きます。

→ご購入はこちらのオンラインストアをご利用ください。

【作家より】
「アルチンボルドに捧ぐ五題」の五作目は「龍」にしました。 シリーズを締めくくる作品は何かめでたいものにしたく、高松塚古墳やキトラ古墳の壁画に描かれている四神や、古鏡の背面にある霊獣像の龍を思い浮かべました。
霊獣・龍は東を守る守護神で、四霊獣や瑞獣ともいわれ、めでたいことの前兆として、姿をあらわすとされています。
また、雨を降らせ天に昇り、地上と仙境の世界を行き来し、不老不死の薬を手に入れるといいます。
色彩は「青龍」から青や緑青を試すなど、最終的に墨の濃淡と決めるまでに時間を要しましたが、結果よい作品に仕上がったと思っています。

弦屋光溪

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 隈取

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 隈取

木版 自画・刻・摺 限定30部 サイン
41.5×32.5cm 雁皮紙(高知県産)
35,000円(税込)

*第一作をお買い上げの方には作品を収めるタトウが付きます。

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【作家より】
3月に歌舞伎座で四代目中村鴈治郎襲名興行があり、歌舞伎座ギャラリーに於いて記念展がありました。
そこに(財)松竹大谷図書館所蔵の拙作「河庄より中村扇雀の(現・坂田藤十郎)紀の国屋小春」(1979年作)を展示する案内を頂き、出掛けました。
久しぶりに歌舞伎にふれて、何かつくりたいと思い、いくつかの隈取をデザインした曲線模様を重ね摺りして顔を形成しようと考えました。
初めは背景などにも模様はありましたが、複雑になって顔が分からなくなってしまったり、色彩や摺る順序を変えるとバリエーションがありすぎたりと、大変迷いました。
装飾性の強い、金地に緑と赤と決定するまでに多くの時間がかかりましたが、満足しています。

弦屋光溪

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 虫

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 虫

木版 自画・刻・摺 限定30部 サイン
41.5×32.5cm 雁皮紙(高知県産)
35,000円(税込)

*第一作をお買い上げの方には作品を収めるタトウが付きます。

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【作家より】
今年(2014)の8月にBunkamuraザ・ミュージアムの「だまし絵II」展でアルチンボルド作品「司書」と「ソムリエ」を観てきました。
リアルに描いた本、ビンや樽などを組み合わせて架空のものを作る、これらの絵に益々惹かれるようになりました。
さっそく下図にとりかかり16種26匹の虫を描きました。
今回の版木は、ほとんどを三角刀で彫り、摺りにはタマムシの光沢やトンボの羽などに雲母や金、銀を使いました。
また、紙は高知県産の雁皮紙で、薄い為に多色摺りは難しいのですが、手触りがよく、薄い黄土色の為に胡粉の白色が強調される私好みの紙です。
作品「虫」は童心に返って実に楽しく制作させていただきました。
是非ご高覧のうえ、お買い上げくださいますようお願いいたします。

弦屋光溪

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 犬

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 犬

木版 自画・刻・摺 限定30部 サイン
41.5×32.5cm 雁皮紙(高知県産)
35,000円(税込)

*第一作をお買い上げの方には作品を収めるタトウが付きます。

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【作家より】
作品「アルチンボルドに捧ぐ五題」は、作風の異なる五点にし たいと思います。
第一の猫は、同じ色彩の濃淡で分割した版木を、摺り重ねる手法でした。
第二の犬は、下図のスケッチ線が面白く思えて、線をそのまま版木に刻しました。
私の下図は、この様な線で構成されています。
色彩には、私好みの「古代朱」が加わり、薄い雁皮紙に「胡粉」 等のニカワの強さが合いました。
次作も木彫、摺りともに変化したいと思います。
そして少々、奇異に感じるものになればと思います。

弦屋光溪

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 猫

<アルチンボルドに捧ぐ五題>の内 猫

木版 自画・刻・摺 限定30部 サイン
41.5×32.5cm 雁皮紙(高知県産)
35,000円(税込)

*第一作をお買い上げの方には作品を収めるタトウが付きます。

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【作家より】
16世紀のイタリアの宮廷画家アルチンボルドは、野菜や魚介類や動物などを組み合わせて人間の顔を作り上げる奇想の寓意画を創始しました。
私は10年前、東京芸術大学大学美術館でのウィーン美術史美術館名品展で2点のアルチンボルド作品の前に立った時、不気味に感じながら嬉々なる快感を覚えました。
画集で見るのとは異なり予想以上に大きく、題名「水」の40種余りの魚介類は実にリアルで、題名「冬」の枯れ木で作られた顔は老人でした。
それは暗闇の中に浮かび上がる幻想的な絵でした。
いつか、影響されたものを作りたいと、猫から始めて犬や昆虫や人などを考えるだけで真に愉快です。
ご期待ください。

弦屋光溪

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