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美術作品

中川幸夫 Nakagawa Yukio

中川幸夫

大正7年<1918>-平成24年<2012> 香川県出身
流派を否定し、弟子を一切取らなかった孤高の前衛いけばな作家。大阪の石版画工房へ奉公に出ましたが、1941年に脊椎カリエスが悪化し帰郷。帰郷後、伯母の勧めで本格的に池坊を習い始めます。1949年、作庭家・重森三玲の目にとまり、専門誌『いけばな芸術』に作品写真が掲載され、その名が知られるようになりました。1951年、白菜を活けた作品「ブルース」を巡って家元と衝突。「決定的に自由であるために」との声明を出し、池坊を脱退。以降は、いけばなの枠にとどまらず、ガラス作品や書の制作、音楽家や舞踏家らとのパフォーマンスなど、より自由で豊かな芸術表現を展開しました。カーネーションの花びらを詰め込んだガラス容器を逆さに置き、和紙に真っ赤な花液を滲み出させた「花坊主」や、 チューリップの花びらを積み上げた「魔の山」など、花の生命力そのものを鮮やかに浮かび上がらせた作品の数々で高い評価を受けています。

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