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【お知らせ】新東京百景展 – 10月27日(金)~11月4日(土)

山田書店美術部では、明日10月27日(金)より始まる、第58回 神田古本まつりに合わせて、特別企画「新東京百景展」を開催致します。

新東京百景展(山田書店美術部)

恩地孝四郎をはじめ、創作版画を代表する版画家8名による連作100点(諏訪兼紀「丸ノ内仲通」のみ欠)が揃う機会は滅多にありません。
この機会に是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。
※本展覧会は作品展示のみとなります。ご了承ください。

 
- 新東京百景 “100 Views of New Tokyo” -
恩地孝四郎諏訪兼紀平塚運一川上澄生深沢索一藤森静雄逸見享前川千帆ら8名は、昭和3年(1928)に創作版画グループ”卓上社”を結成し、第一回卓上社展を日本橋丸善で開催しました。この時、8名が数点ずつの作品を出品しましたが、その中に特別出品として、各々1図ずつ担当制作した「東京風景」を主題とする8作品を披露しました。深沢索一が、その8作品に続けて、自分たちの住んでいる東京の風景や空気までを連作版画として残すことを提案し、翌年の第二回卓上社展では「東京風景」25図が出品されました。同年、版元を依頼された中島重太郎は「創作版画倶楽部」を設立し、第二回展の25図を第一期として、限定50部で会員に頒布を開始。これを「新東京百景創作版画」と題して、最初の8図から足かけ5年に及んだ昭和7年(1932)に全100図の頒布が終わりました。
タイトルの「新東京」とは、大正12年(1923)に発生した関東大震災後の”新しい東京”を意味しています。新たに建てられたコンクリートのビル群や工場、カフェやデパートに、映画館、野球場など、震災から復興し、近代都市として発展を遂げようとする東京の息吹を、作家たちが各人の個性と共に生き生きと伝えてみせた、創作版画史に残る珠玉の版画集です。

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新東京百景展
開催期間:10月27日(金)~11月4日(土) *10月29日(日)・11月3日(金)休廊
会場:山田書店3Fギャラリー(東京都千代田区神田神保町1-8 山田ビル3階)
→会場へのアクセスはコチラをご覧ください。

 
– 追記 11/4 –
山田書店美術部3Fギャラリーで開催しておりました、新東京百景展 が無事終了致しました。
会期中は沢山のお客さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。