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スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-(ポーラミュージアムアネックス)

本日6/14(日)まで、銀座のポーラミュージアムアネックスで開催されていた展覧会「スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-」に行ってきました(^^

スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-

スー・ブラックウェル(Su Blackwell)は、ロンドンを拠点にブック・スカルプチャー(本を素材とした彫刻)という独自のスタイルで活動するアーティストです。
文学作品にインスピレーションを得ると、物語が展開されるページそのものを素材として、気の遠くなるような作業を重ねて、作品世界が構築されていきます。

会場内は小屋のようなブース(?)に作品が収められ、少し腰を折るような形で作品を見ることになるので、途中で腰が痛くなってしまいました(^_^;
スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-

水辺を表現した作品は、地面の層の重なりと、ページが重なる様子とに共通点があって、表現の親和性が高いように感じました。
スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-

スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-

会場にあった作品の中で、「鶴の恩返し」を除くと、唯一原作を読んでいたのがジュール・ヴェルヌ著「海底2万里」。
深海を思わせる青い光の中、ノーチラス号が巨大なタコ?イカ?の触手に襲われている様子が表現されています。
スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-
やはり読んだことのある原作の場面が構築されているのを見るとテンションが上りますね↑↑

既に物語性を帯びた”本”という文学作品を素材に作品を生み出すという、ブック・スカルプチャーのコンセプトはとても興味深かったです。
しかし書店員としては、本がメスで切られていく様を見るのは少々複雑な気分にも・・・(^_^;

written by Teru

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ポーラミュージアムアネックス
スー・ブラックウェル Dwelling -すみか-(→公式サイト

会期2015年4月29日(水)~ 2015年6月14日(日)
入場無料・会期中無休 開館時間11:00 ~ 20:00
〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
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